台湾でロングステイ生活を送るにあたり、さまざまなロングステイのテーマがあり得るということは、何度もお伝えしてきています。
私の知人で台湾でのロングステイに関して講演などを行っている方がおりますが、その方は台湾でのロングステイのテーマとしてボランティアに取り組むことを奨めているそうです。
ここ安康胡蝶生態教育園区・牛伯伯胡蝶園は、ボランティアの力で成り立っている部分が非常に大きいんです。
この記事を読まれて、台湾でロングステイしながら牛伯伯胡蝶園でボランティアに従事している方が将来的に出てきたとしたら、「台湾ロングステイ 再び!」を運営している管理人の私にとって、それはとても喜ばしいことになります。
牛伯父さんの人となり
長年積み重ねてきた植物や草花の栽培と再生のための作業、そして蝶の世話などの経験から、牛伯父さんは蝶の生態は、実は一般的に知られているよりも奥深く複雑で難しいものであり、まだまだ研究の余地があるという考えに至ります。
そのような理由から、1人でも多くの人が蝶の生態について研究する事を切望しているんですね。
蝶の“保育”を広め、蝶を育てる人材の育成のため、長期にわたり生態教育をメインとして活動し、ビジネスの利益を抜きにして、蝶の保育知識、植物の栽培や育種経験を自分の義務として提供してきました。
ただひたすら、牛伯伯胡蝶園を1つの生態環境保護のモデル基地として維持し、愛する故郷と土地の生態の基礎教育に従事するのみ。
経営状態がいかに苦しくとも、牛伯父さんは断固として「入園料」を取らないでいるんです。
ここを訪れた時に、元気よく一言「牛伯父さん、こんにちは!(ニュープォウプォウ、ハォウ!)」と挨拶をすれ ば、それが蝶々園への「入園チケット」だと彼は言っていますよ。
入園料金は無料ですが、一方で専門の解説員が付くツアーもありますので、興味のある方は事前に予約してみてください。蝶々の美しさや牛伯伯胡蝶園について深く触れることができることと思います。
牛伯伯胡蝶園の今後
牛伯父さんは、牛伯伯胡蝶園の将来に不安を感じている部分が実はあるんです。
まず1つめは、「入園料金」を徴収していないため固定のスタッフを雇うことができず、現在の環境を維持していくためにはたくさんのボランテイアの手が必要だということです。
その他にも、蝶々園区のすぐ傍で開通される道路や、近くのゴミの埋め立て場の建設などなど、頭が痛くなるような事ばかりだと言います。
特に、道路の開通によって起こり得る汚染問題で、蝶々園の生態が破壊されてしまうのではないかと非常に心配しているようです。
同時に、ゴミ埋め立て場の建設の問題に関しては、近隣住民に対し、この問題がいかに深刻であるかを呼びかけています。
次の世代に美しい大自然と引き渡すことが、最大の任務であり使命である・・・牛伯父さんは常にそう考えています。
台湾が好きで、台湾でのロングステイが好きで、自然や生態にご興味がある方は、牛伯伯胡蝶園のような場所でのボランティアワークなどを検討されると良いのではないでしょうか。
なかなか体験できない貴重なロングステイ体験になるのはもちろん、日本と台湾の友好にも大いに貢献することになると思います。
(牛伯伯胡蝶園 自然と蝶が大好きなロングステイ派へ Vol-4 へ続く)