滬尾砲台”フーウェイHuwei砲台”とは、台湾の初代巡撫(*1)に任命された劉銘伝が、ドイツ人技師の”巴恩士(Lieut Max E. Hecht)”に設計と建築を依頼し、光尾12年(1886年)に企画し、光尾15年に建造された大砲の砲台跡です。
当時西洋で最先端のものをイギリスから購入し、西洋人にデザインから建築監督までを担当させ、西洋砲台をモデルに「以夷制夷」、つまり「異民族を持って異民族を制す」と言う方法をもって台湾防衛のために作られた要塞であると言われています。
砲台の西側が淡水忠烈祠で、東側は台湾ゴルフ場、そして北側が財団法人中央テレビ局となっています。この砲台は、民国74年8月19日に第二級古跡に指定されています。(所在地は台北県淡水鎮油車里油車口4号)
→ *1 巡撫:1885年ごろに設置された官職であり、台湾における最高地方統治官である。その初代に任命されたのが劉銘伝である。彼は清朝末の官人で、もともとは福建の巡撫であった。