さて、前回に引き続き「海角七号」という話題の台湾映画についてお伝えしますが今回は後編です。台湾にてロングステイ中の方、ぜひ映画館に足を運んでみてくださいね。
台湾で上映される台湾映画としては考えられない程のヒットとなっています。台湾映画全体に対する見方が大きく変わるかもしれない作品となりつつあるようですよ。日本未公開ですので日本の映画館では見られません(2008年9月23日現在)。日本にいる台湾ロングステイ派としては待ち遠しいところですね^^
尚、前半のあらすじは前回の記事「海角七号 vol-1」にてお伝えしております。
海角七号、後半のあらすじ
年老いた郵便配達である”茂じい”が事故で足の骨を折ってしまい、配達業務が阿嘉の手に委ねられる事になります。しかし、肝心な阿嘉は毎日配達をするどころか手紙を自分の部屋に積む以外何をする訳でもなかったんです・・・
そんなある日、阿嘉は郵便物の山の中から日本からの小包を見つけます。記載されている宛先は、なんと、現在は存在しない「恒春郡海角七号番地」という日本統治時代の旧住所。
彼は好奇心から小包を開けてしまいますが・・・中身は全て日本語で書かれた手紙でした。阿嘉が日本語を読めるはずもなく、結局、何事もなかったかのようにベッドの下に放り込んでしまいます。
出演の日が徐々に近づき、恐らくこれが彼らがステージに上がり自分たちのミュージック・ドリームを叶えるための、人生で最初で最後のチャンスになるだろうと自覚し意識し始めます。そして各自が練習に真剣に取り組むようになっていきます。
しかし問題は、バンド仲間ではなく、バンドの取りまとめ役である友子と阿嘉の関係がどんどん険悪になってきた事。この事は、バンドの練習の進み具合にも深刻な影響を及ぼしました。
険悪だった阿嘉と友子の仲が
ステージの本番までの短い期間のなかのある日、恒春鎮で結婚式が行われました。お酒の力を借りて、メンバー同士や関係者が本音をぶつけ合う機会に恵まれます。蓋を開けてみれば、阿嘉も友子も孤独な異郷の人であり、わだかまりが取れた二人は反発しあう気持ちの下に隠されたお互いへ好意に気づき、一気に恋へと発展!
阿嘉の部屋で日本からの小包を見つけ友子は、中身が60年前、出さずじまいでいた7通のラブレターである事を知ります。彼女は、なんとしてもこの小包を受け取り主の手に届けるべきだと強く想いますが、
日本からの歌手はもうやって来るし・・・
郵便小包の上の住所はもうとっくに存在しないし・・・
演奏する二曲目の楽曲は出来てないし・・・
ベース担当の茂じいはいまだにベースが弾けないし・・・
友子の苦悩は絶えません。友子自身もコンサート終了したら、日本人歌手らと一緒に日本に戻り、新たな生活が待っていました。そんな中、阿嘉たちはやっと気合を入れてバンドを形にしようと最後の準備をはじめます。
さて、果たして彼らの夢は実現することになるのでしょうか? 60年も眠ったままの手紙は無事に宛先の主である当時台湾人女学生だった”友子”の元へたどり着けるのでしょうか? 阿嘉と友子の恋に未来はあるのでしょうか?
全ては、「海角七号」を見てのお楽しみ。台湾が好きなロングステイ派の方々にとっては、年齢を問わず楽しめるんではないでしょうか。この映画が日本で公開・上映となる事を期待しています。
少しでも映像で海角七号に触れたいという方は、予告編がYOUTUBEにアップされています。ぜひチェックしてみてくださね。
⇒ 海角七号予告編