頂泰山厳は、旧新荘崎子脚(今の林口坪頂台地崖付近)に建立されていたため、俗称「崎子脚祖廟、頂廟」と呼ばれていました。
永春地方の人であり、安渓人の守護神の1つである”顕應祖師”、俗名「黄恵勝」を祀っています。清代の乾隆19年(1754年)に李序彦、李序原などの寄付によって建設され、当時は、「福山厳」と呼ばれてたこともあるようです。
しかし、咸豊3年(1853年)の分類械闘に巻き込まれ、廟は燃やされてしまうという不運な運命を辿ります。
その後、「李序原」の孫である「李符記」が寄付を呼びかけ、新たに改築が行われ、名称が「泰山厳」と改められた後、光緒32年(1906年)には、当時の台湾の伝統建築界の大師であった木匠の「陳應彬」による修築が行われました。
民国21年(1932年)、民国61年(1972年)にも再び修築が加えられましたが、泰山厳は、台湾に残る数少ない木造の寺廟であり注目度は高いものがあります。民国74 年8月19日に第三級古跡に指定。(所在地は台北県泰山郷明志村應化街32号)