さらに進化する布袋観光魚市
布袋港は地形が巾着袋の口の部分に似ていた事から、布袋嘴(巾着袋の口)と名付けられた・・・これがその名の由来です。地元の人々からは小上海と呼ばれることもあるそうです。
布袋港の開発・発展は鄭成功(注1)の時代からすでに始まっていて、立地も良く、漁獲高も非常に高かった上、観光魚市としての計画も当初から進められていたようです。
そのような歴史と経緯により、嘉義県で最大規模を誇る人気観光スポットとしての現在の布袋観光魚市があります。嘉義県政府は、布袋港の整備・改修を進めており、歴史ある漁港を国際的な商業港に変身させる予定のようです。
港区内は、観光と海上交通の2つの要因に絞られ、新鮮な海鮮を楽しめるだけでなく、竹でできた観光用漁業筏に乗り周辺の湿地帯の生態観察をしたり、さらに、ここから船に乗って澎湖諸島へ出かけることもできます。
澎湖かあ・・・嘉義へ行けば澎湖にも行ける・・・ロングステイへ出かけたいですね。
(注1)鄭成功:俗称は国性爺。近松門左衛門作の人形浄瑠璃「国性爺合戦(こくせんやかっせん)」のモデルにもなった人物で、江戸時代初期、平戸で中国人の父鄭芝竜、日本人の母田川松との間に生まれた。 台湾を拠点に清に滅ぼされようとしている明を擁護し、抵抗運動を続け福建では民族的英雄として描かれる。
布袋観光魚市で新鮮な魚介を堪能
布袋観光魚市は、既に人気の観光スポットとなっており、週末や休日にもなると沢山の人が我先にと、海鮮を買いにやってきます。私が訪れたのも週末で、やはりかなりの人でごったがえしてました。
「台湾の海鮮を観光漁港で! 梧棲魚港観光魚市編」の記事内でもお伝えした梧棲魚港観光魚市や今回の布袋観光魚市など、観光魚市にスポットを当て、ロングステイしながら台湾を移動するのも非常に興味深いですね。
さて、ここ布袋観光魚市で体感すべきは、当然ながら、布袋港で水揚げされたばかりの海鮮料理です。市場の周辺には食べ物屋さんが並び、熱々の出来立て海鮮をその場で堪能できますよ。
とにかく種類が豊富で、ほとんどの旬の海鮮を手に入れることがができるのが特徴です。さらに周辺一帯では、牡蠣の養殖も盛んですので、おいしい牡蠣料理も食べられるんですね。
お店から聞こえてくる客の呼び込み声、観光客の話し声や笑い声は観光魚市内で鳴り響き、冬に訪れても、寒さもすっかり忘れてしまうほどです。
さらに数々の海産物の加工食品も販売されていますので、ロングステイ先で一杯・・・なーんて時も最高のおつまみに出会えることでしょう。
嘉義にてロングステイを予定されている方や、ロングステイ中に嘉義を訪問する予定の方は、ぜひ、ここ布袋観光魚市へ足を運んでみてください。
私も現地台湾人に連れていってもらったんですが、台湾人の食生活をいろんな意味で体感できると思います。台北などの都会とは、また一味違う台湾の一面を垣間見ることができるでしょう。
布袋観光魚市周辺のスポット
観光漁港だけでなく、沿岸地域の観光開発にかなり力が注がれていて、東石漁人碼頭(東石フィッシャーマンズワーフ)、朴子溪自行車道(朴子溪自転車専用路)、布袋海港大道(布袋海港街道)の開通などなど。さらに、台湾国内で人気であるゴーカート場もオープンするようです(2007年末)。
布袋観光魚市のインフォメーション
・住所: 嘉義県布袋鎮中山路三号
・Tel: 05-3474136
・開放時間: 08:00~17:00