台湾の中央付近を北回帰線が走っていて、北部は亜熱帯気候、南部は熱帯気候に属します。一年を通して概ね温暖な気候ですが、北回帰線から北部は大陸性気候の影響を受けて冷え込むこともあります。地域差、滞在する季節ごとに服装に配慮した方が良いでしょう。
反面、夏は暑いです。赤道付近の国に比べればもちろん暑さは和らいでいますが、単純に言えば沖縄と同水準、及びそれ以上に暑いといえるでしょう。
台北と東京で平均気温を比較
下の図は台北と東京の30年間の平均気温をまとめたものです。
摂氏20度以上を「夏」と仮定してみると、台湾は8ヶ月も夏となり、東京は4ヶ月が夏となります。
逆に、10度以下を「冬」と仮定してみると、台北に冬は存在せず、東京は4ヶ月が冬であるといえます。
このような見方をすると、台北がいかに温暖な気候かがはっきりと分りますよね。ただし、この数値は30年間の平均値なので、最近は温暖化の影響で気温がより高くなっている可能性があります。
さらに、この数値は台湾の北部である台北のものですから、南へ行けば行くほど、気温は高くなります。高雄とその周辺ががフルーツ天国と呼ばれる理由も納得ですよね。
逆にこれだけ夏が暑く、そして長いとなると、夏対策を施す必要がありそうです。日本のほとんどの地域より暑いわけですから、秋から冬、そして春にかけての訪台を選択するのも賢明な判断かもしれません。
ただし、台湾のフルーツ、今日本でも人気がでてききたマンゴーなどのトロピカルフルーツは、9月までといわれています。その辺りを考えると、夏の台湾旅行には夏なりのメリットも充分にあるんですよね。
出発前に、いろいろな側面から台湾を理解し目的にあった最高のタイミングを選択したいですね。