台湾にも冬はある
日本でも立冬ってありますが、現代では特に何もしませんよね。台湾では立冬に、冬に備えて栄養を補給しておくという昔からの習慣があるようです。
台湾っていえば南の暖かい島ってイメージが強いですよね。だって沖縄のさらに南ですから。ただ、そんな台湾でも、やっぱり冬って感覚はしっかり存在しているんですよね。
この冬に備えて栄養を補給することを「補冬:ポータン」と言います。冬の入り口の時期の食べ物だけあって、やはり暖かいスープが主流になっています。
台湾と言えば食べ物! な~んて言っている皆さん、お待たせしました。
立冬に食べる代表的な補冬料理
◆マーヨゥーチィー
最も一般的なのは、鶏肉の胡麻油風味のスープです。米のお酒、米酒がたっぷりと使われるんですが、煮込んでいる間にお酒臭さはかなり飛ぶようです。
作り方は、根しょうがを薄切りにして胡麻油で炒め、鶏肉を加えさらに炒め、最後に米酒を入れて煮込んで出来上がりです。
台湾では栄養補給の一般的な食べ物で、出産後の女性はこれで体力回復を図るんだそうですよ。 日本でも取り入れたらよさそうですね。
昔は、各家庭で調理され家族揃って立冬の日に食べるのが当たり前だったようですが、最近はテイクアウトすることも多くなっているようです。
さらに、コンビニで麺入りのインスタントのものや、スーパー等で調理済みのもの、冷凍してあるものなどなど、いろんなスタイルが利用されているようです。
その他の補冬料理
◆スゥーシェンタン(四神湯)
夜市でも一般的なスープ料理です。はと麦やハスの種など4種類の漢方を使った薬膳料理ですね。ただ、豚の小腸が入っているので苦手な人も結構いるかもしれません。
◆シーチェンヤオトンパイ(十全薬燉排骨)
小腸は苦手だけど、ポーク自体は好きだという方におすすめです。10種類の漢方を使い、骨付きのあばら肉をじっくり煮込んだこちらもスープ料理です。豚肉の他に、鶏肉を使ったバージョンもあるようですよ。
この時期に台湾に滞在されている方は、ぜひぜひ現地の台湾人と一緒に、立冬の習慣を体験されてみてはいかがでしょうか。
台湾の立冬ならではの食べ物を味わいながら、台湾人の方との交流も同時にでき、とてもリッチな滞在といえるでしょう。
追記・更新:
2008年4月23日