台湾の中でもかなり中国大陸寄りに位置する金門県。最近、私個人的には台湾の島にかなり注目していまして、当然、この金門もとても気になっているエリアです。
ロングステイのテーマとして、「島」は重要なキーワードになり得ると考えています。まあ台湾本島も島なんですが、本島以外にいくつか諸島・島が点在していますので、ロングステイしながら全て訪れてみるのも、ロングステイならではのとても面白いテーマになり得るのでは・・・と感じています。
さてこの金門県ですが、「金門を旅したらお土産には包丁」というのが定番なんだそうです。鋼自体が品質がよく、外国人だけでなく、台湾人自身もお土産に買っていくほど名産品なんですね。
でも、金門で包丁!?・・・って思いますよね。実はこれって、歴史が大きく影響しているんです。
戦闘の歴史
毛沢東サイドと蒋介石サイドによる、中国国内での内戦があったわけですが、1949年10月1日、中華人民共和国が成立を宣言し蒋介石は台湾に撤収、金門が対人民解放軍との最前線の基地となりました。
1958年8月23日から人民解放軍による大砲撃が勃発。以後、44日間にわたり約50万発もの砲撃が金門に対して続きました。別名、823砲撃戦と呼ばれています。
結局、これを最後に主だった軍事衝突は終わったわけですが、金門にはとてつもない砲弾が降り注いだわけなんですね。
戦闘が残したもの
さて、その砲弾は現在金門の重要な観光資源の1つになっています。
金門の人たちは、砲弾の外側に使われていた鋼の品質に注目。それを利用して包丁を製造し、販売するようになったわけなんです。それが評判になり、現在の「金門を旅したら包丁を買え」というものが定番になっていったということです。
とても興味深いことを知ることができて良かったです。やはりロングステイ先を下調べすることはつくづく重要なことだなぁ、と実感させられました。