台湾でのロングステイにおいて、「山歩き」というものが大きなロングステイテーマなる、ということは何度かお伝えしてきました。今回は北部台湾の草嶺古道というハイキングコースについてお伝えします。
草嶺古道って?
草嶺古道は、台湾でも最も人気のあるハイキングコースの1つです。過去に、1ヶ月の間に5万人が訪れたという記録も残っているらしいですよ。
なぜそこまで人気があるのかといえば、コースの最も標高の高いポイントから、一面のススキの海原を見ることができるからなんですね。今では、北部台湾の秋の行楽地の代表的なポイントになっています。
台北から電車で1時間揺られ登山口へ、さらに山道を1時間歩きます。コース全体でも3~4時間はかかるのですが、とにかくススキの大海原が絶景らしいんです!
興味をかきたてられませんか?だって、ススキですよ、ススキ。ススキのために、皆さんこぞって出かけていくって言うんですから、見る価値ありって思うのは私だけでしょうか。コース自体も、険しいものでは全くなく、誰でも歩けるような作りになっているようです。
この古道が拓かれたのは清朝時代で、当時は重要な連絡路の役割を担っていたらしいです。
古道脇には駅舎や旅籠が置かれ、賑わいを見せていたんですが、社会が発達するにつれその意義は薄れ、次第に利用されなくなり山中に埋もれる状態になっていたんですが、再整備されハイキングコースとして復活しました。
コース内には、強風を治めるための石碑や、山の魔物を鎮めるための石碑など、当時の山道の険しさを伝えるものや、駅舎や旅籠の跡地などが残り、清朝時代に拓かれた古道の歴史を感じることもできるようです。
草嶺古道へのアクセス
登山口は、貢寮、福隆、頭城の3つがあり、台湾県から宜蘭県にまたがった格好になっています。最も人気のあるのが福隆の登山口で、駅からシャトルバスも運行されているようです。
台湾鉄道では瑞芳と頭城の区間に、11月(2007年)は1日周遊券が販売されていたようです。ススキのシーズンにあわせた格好になっていますね。これは毎年販売されるので、ご希望の方は来シーズンに向けて日程のタイミング調整をされると良いですよね。
規定の区間の乗り降りが自由になり、料金は130元です。東北角沿線の各駅で購入でき、台北駅でも34番窓口にて販売されています。「東北角1日券」とメモして、それを提示すれば購入できます。
周遊券を目いっぱい活用しましょう
又、この周遊券は今後、年間を通じて発売される予定もあるそうで、この区間にはたくさんの海水浴場などもあり、うまく利用すれば、ロングステイだけでなく、短期旅行などにも効果的に活用できそうですね。
この周遊券を利用して、午前中に古道を歩き、午後から、沿線の駅に自由に下車して、食事をしたり、沿線の人気スポットを散策することも可能ですよね。
この周遊券の提示で、沿線のホテルやレストランでは割引や特典をうけられるところもあるようです。山歩きだけでなく、周辺の行楽スポットをうまく組み込んで、効果的に楽しめる典型的な好例ですね。ぜひぜひ、ロングステイにうまく取り入れてみたいですね。