台湾でロングステイという形での滞在になると、現地の台湾人と同じような、いわゆる「生活」という言葉がピッタリの過ごし方になっていきますよね。
そうなるといろいろな緊急事態に遭遇する可能性も高まることになりますが、今回は台風や地震による土石流災害が発生したときの、通報や避難に関してお伝えしようと思います。
順次、台湾全体についてお伝えしていく予定ですが、まずは台北市からスタートします。台北市をロングステイの拠点とされている方は、ぜひ参考にされてください。
拠点が以下の地区になる場合は、ロングステイ前に避難地等について確認されることをおすすめします。
台北市の災害通報ユニット
■台北市災害應變中心(台北市災害対応センター)
台北市信義区市府路1号
02-2729-7668 内線6950~6961
■水土保持局第一工程所緊急処理小組
台北県新店市精忠路10号
02-8666-4352
■水土保持局土石流災害應變小組
(水土保持局土石流災害応変グループ)
049-239-4234
0800-246-246
■農委会災害緊急災害緊急應變小組
02-2312-6944
指定エリアの土石流防災避難地の詳細と通報ユニット
(↓各エリア別の避難地詳細情報がリンクにて確認できます↓)
■台北市信義区の情報
台北市信義区災害應變中心(対応センター)
台北市信義路5段15号6&7F
02-2723-9777
■台北市内湖区の情報
台北市内湖区災害應變中心(対応センター)
台北市内湖区民権東路6段99号4&5F
02-2790-0505
■台北市北投区の情報
台北市北投区災害應變中心(対応センター)
台北市北投区新市街30号4F
02-2891-4521
■台北市士林区の情報
台北市士林区災害應變中心(対応センター)
台北市士林区中正路439号8&9F
02)-2882-6200
台北市の成り立ち
台北市は台湾本島北部の台北盆地の中央に位置し、地勢が低く、北、東、南の三面は基隆河、景美渓、新店渓及び淡水河等の主要河川に取り囲まれています。
台北市の総面積は約271.7997平方キロメートルで、そのうち山間部が約55%を占めています。一方、人口は約264万人で、1平方キロメートルに対する人口密集度は1万人近くになっています。
台北市は台湾経済、政治、文化の中心地であり、工業発展など近年の経済社会の急速な発展に伴いビルが立ち並び、人口も急増しました。
このエリアの平地部分は既に飽和に近い状態であり、住宅地は次第に市区の近郊や山間部へと発展しています。都市化される範囲が拡大し、災害の多様化と複雑化を招く結果となっています。
台北市の災害への取組み
特に、民国88年(1999年)9月21日の大地震や、民国90年(2001年)9月16日から17日にかけてのの台風「納莉(NARI)」が台北市を襲った時は、約100億元近い損失となり、都市機能は麻痺、市民は不便な生活を余儀なくされました。
実際に、私がロングステイをスタートさせる直前も、河川の氾濫などで地下街が浸水したケースが起こっています。
台北市政府では、より良い災害防止に関する救急体制を強化するため、過去の災害事例を分析し、「台北市地区災害防止救急計画」を青写真として策定。現存する災害防止救急運営体制を基本に、各種の災害防止・救急時の措置を立案しました。
安全な生活空間を提供しつつ、市民の生命と財産に対し最大の安全を保障することが目標とされ、現状では、市が構想した災害防止・救急体制はある程度の成果と効果を発揮できる段階までにきているようです。
市政府の対応には一定の安心感を持つことができますが、滞在中にどのようなことが起こるかはわかりません。リスク管理として、前もって一通りの準備はしておくべきですよね。