崋山1914で開催されている台湾映画KANOの展示ベントに行ってきました。KANOは嘉義農林の略称で、日本統治時代の1931年に台湾代表として甲子園に出場し準優勝を果たした原住民族、漢人、日本人の球児から成る混成チームと日本人熱血監督の物語。海角七號やセデックバレ等でお馴染みの映画監督、魏徳聖/ウェイ・ダーシェンさんがプロデュースしています。
この展示イベント、規模はそこまで大きくはないんですが、メイキング映像の上映が主体となっていて、その映像がかなりおもしろいです!
永瀬正敏さんや大沢たかおさんのインタビューや、当時の嘉義農林の監督や球児たちの写真や街の様子などを見ることができ、とても興味をそそられる内容になっています。
メイキング映像の一部と展示の様子を動画にまとめたのでぜひ↓ このイベントの雰囲気、かなり伝わると思います。
このKANOという映画は、台湾が好きな日本人、そして日本が好きな台湾人にとっては必見の映画ともいえるドンピシャな内容。 現にメイキング映像を見ていた台湾人の女の子が、
「この映画、絶対観たい~~~!」
と、一緒に来ていた彼氏に向かって呟いてるのが聞こえてきましたし(笑)
台湾では2月27日に封切。日本でも、大阪アジアン映画際で3月7日と11日に上映されるみたいです。
公式サイト↓
→ http://www.oaff.jp/2014/ja/program/lineup/s01.html
会場である崋山1914は、日本統治時代は酒造工場だった場所。今は文化や芸術の発信地に姿を変え、当時の建物をそのまま再利用する形で使われています。
そんなスポットで台湾映画KANOの展示イベントが開催されています。
今回のKANO展示イベントは動画の中にメイキング映像の一部も収録したし、イベントの雰囲気はだいたい伝わると思いますので、動画に入ってないような画像を掲載してみます。
まず入り口付近のイメージ↑ 当時の酒造工場にあまり手を加えることなくそのまま使ってる感が満載ですね(笑)
入ってすぐのところ↑ ちょっとした記念品などを販売しているエリアがあります。
これが映画のポスターみたいですね↑
この展示イベント、規模は小さいです。
映画ポスターが展示してあって、さらに進んでいくと、おそらく撮影中の1コマと思える写真を大きく引き伸ばしたものを額に飾って展示してあります。おそらく20枚くらい。
さらに当時の雰囲気を感じるものや、映画宣伝ポスターの下書き段階の構図が展示されていたり。
八田興一役を演じた大沢たかおさん、前回訪台されたときにこのイベント会場に足を運んだって聞いていたんですが、
やはり展示にサインがしてありました↑
メインはメイキング映像の上映です。
ウェイ・ダーシェン監督↓ 今回はプロデューサーと脚本。
メイキング映像内の撮影時の様子↓
これが、原住民族、漢人、日本人の球児たちに分け隔てなく接した熱血監督の近藤兵太郎さん↓
監督とチームの当時の写真のようです↓
メイキング映像では当時の台湾の様子も見ることができます↓
KANOの展示イベントとはずれますが、台湾の学校と甲子園についてちょっと調べてみました。
1923年から1941年まで台湾の代表が選ばれています。1941年は本大会は開催されていないようなので、実質的には1940年まで。その間、嘉儀農林は1931年、1933年、1935年、1936年に甲子園4回出場。
さらに見てみると、台湾代表を決める決勝戦まで勝ち残ったのが前述の4回に加えて3回、合計7回も勝ち進んでいるんですね。台湾の大会は19年あり、そのうち7回も決勝に進んだわけで、台湾の中では野球の名門みたいな状況になっていった感じですが、全ては1931年から始まっています。
今回いろいろ情報をチェックしていたら、当時の台湾大会が開催されていたのは圓山運動場。その後中山サッカー場に名称が変わり、2008年に閉鎖。現在はMRT圓山駅の真ん前の花博公園になっています。
KANO展@崋山1914
華山1914文化創意產業園區
http://www.huashan1914.com/
台北市中正區八德路一段1號
入場無料 メイキング映像の視聴も無料です。
MRT忠孝新生駅、1番出口を上がり、そのまま忠孝東路二段を台北駅方面(一段)に向かって歩きます。だいたい7~8分で右側に見えてきます。